こんにちは、服部です。報告が遅れて申し訳ございません!
今から約1ヵ月前、10月21日、スポンサーの皆様方の多大なる支援により 【Toyota Gazoo Racing ラリーチャレンジin高岡万葉2018】 に参加することができました!
今回、茅野・福井恐竜勝山・京丹後…と代表の隣に座ってきたレジェンド中島さんはなんとお休みし、僭越ながら私がコドライバーを務めました。
おそらくラリーについて分からない方もいらっしゃると思うので、私も復習がてらざっくり説明しながら1日を振り返りたいと思います!
チャレンジ当日、朝6:00にドライバー、コドラが集結し、まず行われるのはレキ(事前走行)。ラリーでは、同じコースを数周します。本番前に1周だけ当日にしか公開されないコースを下見することができるのがレキです。今回は本番に2周したので、同じコースを合計3周しました。
この日の富山は雲一つない秋晴れで無風、戦いの前の静けさを感じられました。初めて着る身を守るための防火服、頑丈で重いヘルメットに身をつつみ、高まる気持ちとは相反し、想像していたよりも荘厳な雰囲気の中レキが始まりました。
ラリーは基本的にSS(スペシャルステージ)と呼ばれるタイムアタックの時間を競う競技ですが、いくつかあるSSの間のリエゾン区間と呼ばれる移動区間も審査対象です。SSは一般公道や林道を大会のために封鎖し、アクセル全開で0.1秒を争います。リエゾン区間は他の一般車と共に、道路交通法の範囲内で運転し、時間通りに決められた場所に到着するのを目標とします。もし時間通りに到着することができなかったり、コースアウトや違反をするようなことがあったりすれば、SSのタイムに数秒加算され不利になります。
コドラの仕事は、リエゾン区間では配布されるロードブック(簡単な図面によってコースがしめされているもの)に沿ってドライバーをナビすること、SSではドライバーが目をつぶっていても運転できるように次の動作を指示することが理想です。そして、この最初に行われるレキがそのための情報収集をする最も重要な時間です。
このレキのSS区間で、ドライバーとコドラは協力し合い、ハンドルの角度や注意する場所、直線があるタイミング等々ありとあらゆる情報をノート(ナビゲーションノート)に書きこみます。私はもちろんど素人だったので、緊張のあまり、ただ代表の言うとおりに必要最低限なことをノートにとるだけでした。しかも、後から見返しても訳が分からなかったので、レキ後のスタートまでの空き時間(役1時間)にグーグルマップで復習しました(ありがとうグーグル先生!!)。
そして、とうとう本番の1周目。心臓が強く脈打つ中、美人な地元のアナウンサーさんと、応援に来てくださった児玉さんとエナジー社員に見送られ、スターーーーーット!
レキでは前後に競技車両がいますが、本番では1分おきにスタートするので、前の車に追いつかない限り完全に孤立状態です。コドラの腕の見せ所と思いきや、いきなり頭が真っ白になりました。早速代表にフォローされ、何とか自我を取戻し本来の仕事を何とかこなしていたところ、アッという間にSS1に到着しました!そして、このSS1がなんとこの高岡万葉ラリーチャレンジの最大の鬼門なのでした…
※出典:Google Map
この幅の狭い道に色とりどりの競技車両が整列し、各々その時を待ちます。そして、遂に順番が回ってきて、5秒のカウントの後勢いよくスタート!走りだした直後、まず圧倒されたのは凄まじいエンジン音でした。実はヘルメットにはノイズキャンセラー付無線機とマイクが内臓されているのですが、それがあってもうるさい程でした。そして、次にそのエンジンに出力されるスピードで曲がるときのGが私に襲い掛かりました。予習時に見ていたYoutube動画で、コドラは声を絞り出すような様子でナビゲートしていたのを思い出しました。彼らは恐怖に慄いているのかと思っていたのですが、声を張らなければ声を出せない状態だったのです(一度ご覧になってみてください)。実際私も腹筋を使い、声を置きにいっていました。
Youtubeでの予習のかいがあってか、形だけでもコーナーを無難に乗り越えることができました。そして、ついに前記した鬼門の場面が現れます。レキで通過した直後から、ドライバーの代表にしきりに「やべーな」と言わせしめ、本番直前まで先輩ドライバーの方々にレクチャーを受けさせ、脳内トレーニングを重ねさせた…そう超タイト激狭ヘアピンカーブです。
この後!代表はこの関門をくぐり抜けることができるのか?!続きはパート2で!!(明日更新予定)
※長々と語ってしまい、申し訳ありません。誰の得にもなりませんが、自己満で書いています。もう少々お付き合いください。